さて、沖縄の皆さん。「まるこめ酢」が酢じゃなかったら、どうします?
お刺身、ヒージャー刺身、カラスグヮーの酢漬け 等…和え物にも…欠かせない「まるこめ酢」が…
ありえない(;_;) って思いますよね。
旧盆が終わり少しほっとしている中…ふと思い出した事です。
本土に住む兄が帰省した際に「まるこめ酢」の話題になりました。
沖縄で普段使いしている「まるこめ酢」は、本土のスーパーではほぼ見かけないということ。 また「まるこめ酢」は 本来の(酢)ではなく、合成酢ということ。
合成酢って身体に悪いものでは?
そこがとても気になったので、今回調べてみました。
Kairi-okinawaかいりおきなわでは[🌴沖縄🌺おすすめ]お店記事の他にも 沖縄で暮らすLIFE STYLE(ライフスタイル)を地元目線でご紹介したいと記事を書いています。
沖縄で暮らす ライフスタイル〈LIFE STYLE〉は その名のごとく..沖縄独特の文化や行事など▶▷沖縄人(ウチナーンチュ)の身近な生活スタイルをまとめています。
ご参考になれば嬉しく思いますノノ❁
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沖縄の’’酢’’ 事情…「まるこめ酢」は 酢じゃないのか?
沖縄で(酢)と言ったら、誰もが知っている「まるこめ酢」! 最近では、「まるた酢」というのも販売されています。ほぼ成分と味が同じなので、我が家は、少し値段の安い「まるた酢」を使う事もあります。
今回こちらでは、「まるこめ酢」という事でお話を進めていきます。
[まるた酢]の材料表記
- 名称:合成酢
- 原材料:食塩(国内製造)、砂糖/酢酸、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、乳酸、香料
- 酸度:15.0%
- 希釈倍数:3倍に希釈
- 内容量:360ml
赤字の部分は表記が相違するもの。※大きな違いは、酸度と希釈倍数
[まるこめ酢]の材料表記
- 名称:合成酢
- 原材料:食塩(国内製造)、砂糖/氷酢酸、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、香料
- 酸度:12.25%
- 希釈倍数:2倍に希釈
- 内容量:360ml
沖縄にしかない「まるこめ酢」と沖縄の食文化
まるこめ酢とは、あのお味噌の「まるこめ」とは全く別もの。
沖縄では 一般家庭や食堂、居酒屋、ほとんどの飲食店等に普通に置かれているペットボトル容器(内容量360ml)に入った 酢。
蓋が緑で小さい頃から見慣れているため、食べ物には欠かせないといっていいほど、この「まるこめ酢」が見当たらなければ どこからともなく「酢ある?」って沖縄の人は、聞くのかもしれないです。
沖縄の食生活に欠かせない「まるこめ酢」ですが、特徴としては 酸味が強く(とっても酸っぱい)香りも強いので、苦手な人もいますが 好きな方はこれがないと刺し身が美味しくないと言う程…
何故欠かせないのか? 沖縄文化や食生活にも関係があるのかもしれません。
- 魚のお刺身
- ヒージャー(山羊)の刺身
- スクガラス(アイゴの稚魚)の刺身。別名▶︎▷【カラスグヮー】とも言う ※酢に15分以上つけると美味しく骨まで頂くことができるので!絶対欠かせない!
- 和え物の酸味に
- マヨネーズに少し入れると(エゴーマヨネーズ)に近い味になる。その際は、お砂糖も使用して。
他にも色々な使用方法があると思いますが 大まかにはこんな感じで 沖縄県民は使用していると思います。
製造先は 意外にも沖縄ではなく、「株式会社マグマ」という鹿児島県。沖縄県産品ではない。
しかしながら、沖縄県民の愛する「まるこめ酢」の製造先は、以外にも沖縄県内ではありません。
【製造先】株式会社マグマ
鹿児島県出水市にある会社が製造しているようでネットで調べても会社のホームページなどは見たりませんでした。販売はされているようなので、工場は稼働しているのでしょうね。
以前は店頭に並んでいるのは「まるこめ酢」一択でしたが、最近では「まるた酢」というものをよく目にするようになりました。「まるこめ酢」をネット検索すると今や楽天市場やamazonでも販売されているのには驚きで、しかも県内で購入するよりもだいぶお値段も高めです。
それでも需要があるって事ですよね。
楽天では、我が家で使用しているまるた酢の商品が販売されているようなのでご参考までに。
しかしながら、何故 沖縄でしか見かけない「まるこめ酢」なのでしょうか。
2014年9月25日発行の「琉球新報」情報誌「週間レキオ」No.1537にわかりやすい記事がありましたので、リンク先よりご覧になってみてください。▶▶http://www.lequio.co.jp/pc/show2.php?c1=03shi&c2=2014&vol=1537
沖縄県内でしか見かけない「まるこめ酢」は、何故ここ沖縄にしかない
記事内にもあるように 戦後、物資が少ない時代には「合成酢」が主流だったようです。現在では、お酢は ほぼ「醸造酢」に変わり、本土ではほぼ目にしないと聞きます。「合成酢」だけが沖縄に残っている文化なのですね。これは、母も同じことを話しています。(下記に続く)
「醸造酢」の材料をみると、昔の時代には手に入りにくく仕方なかったのかと思いますよね。それでも何故、沖縄は今も使用をしていて、沖縄にしかないのか…
母に尋ねると、沖縄は 内地に比べて本土復帰をしても貧しい生活が続いていたから、「醸造酢」なんか手に入らなかった事も一理あると思うと話していました。
⇣しかし…ひと言で返されました⇣
酢は「まるこめ酢」じゃないと美味しくないよ! 内地の酢は 美味しくない! ◁◀母コメント
と高齢の母も言うほど、パンチの聞く酸っぱい「まるこめ酢」=合成酢に舌が慣れていて、食卓から消えることがないのかもしれません。
「まるこめ酢」は食酢の分類で【合成酢】…身体に影響はないのか
「まるこめ酢」▷▶︎▷【合成酢】と成分表に書かれてます。
気になる「合成酢」とは石油を原料にしたエチレンから作られていると記述がされています。ビックリです!
石油から…と聞くと驚きますが、石油を原料に作られたものが現代社会ではたくさんあります。人工的な調味料加工品という部類になるのでしょうか。人工甘味料が身体に良くないなどと言われるように 食品としては 問題なく使用できるが、程々に使用しなさいってことなんでしょう。
全国食酢協会中央会 全国食酢公正取引協議会に詳しい記述があります。ご参考にされてください。
全国食酢協会中央会 全国食酢公正取引協議会 出典
沖縄の食文化だけではなく、生活にも取り入れられていた①②③
まるこめ酢=合成酢は、食事だけではなく、沖縄の生活文化にも取り入れられています。
①今では タブーな話かもしれませんが地元では食事だけではなく、クラゲにさされた時も使用することがあり、特に夏の台風が多い時期になると海が少し荒れてくるとクラゲの一種で(地元で:いらーぐゎー)と読んでいた カツオノエボシ が流れてくるので、それに刺されると酢をぶっ掛けられたことが多々あります。
カツオノエボシに刺されると、ものすごい痛みとその後襲ってくる凄まじい痒みに我慢ができず、まるこめ酢の酸度が痒みを止めてくれたのかもしれません。
ただ、この対処法は 本来よくないみたいなので、真似をしないでくださいね。一番は、手で触れないように海水で洗い流すのがいいみたいです。それ以前に海が荒れている時や風が強い時は、海水浴は避けたほうが無難です。(地元民は泳ぎません…)
②間違って手についた塩素系漂白剤(ハイター)。なかなか水で洗い流してもヌルヌルが取れませんよね。その際にも使用します。
③お風呂場等水まわりの掃除。沖縄の水は、硬水なのでお風呂場や水道蛇口などが白く石灰が付きやすいので、それを酢を利用してピカピカに仕上げます。(※現在は、アクリルたわし等を使用するので。逆に酢がもったいないので使用はあまりしません)
南国の暑さも関係するのか 酸っぱいのを好む我が家 お酢愛用品
我が家にももちろん「合成酢」は常備されています。
あとは、「すし酢」も常備。和え物に使用します。もちろん、合成酢も入れます。コレを入れないと味が決まらないので。
あと、飲む酢は、「リンゴ酢」「シークヮーサー酢」は、愛用品です。特に「シークヮーサー酢」が大好きで、毎日酒の晩酌ではないですが、コップ片手に飲みながら、夕食作りをしています。
「シークヮーサー酢」は 和え物等にも活用できるので、1本すぐ無くなってしまう程…
まとめ:それでも「まるこめ酢」は沖縄県民にとってやめられない
「まるこめ酢」以外にも似たような【合成酢】を製造している会社があるようで、実際 我が家も「まるた酢」を使用しています。
こコチラは▶︎▷【製造先】水戸食品株式会社▷兵庫県明石市にあるようです。
「まるこめ酢」などの酢は、食酢で 分類は【合成酢】であり、農林水産省が定めた基準分類にも提示することにより 食品としての使用流通販売されています。全国食酢協会中央会 全国食酢公正取引協議会のページにも書かれていますので、気になる方は一度ご覧になってください。
健康を意識し、体に良いものをと これから考えている中では本来よくないものなのかもしれませんが、やはり沖縄食生活には必要なものであり、特にお刺し身にはこれがないと…
程々に使いましょうという感じでしょうか(>_<)
今回、身近にある「お酢」について調べていく中で酢は体にいいと言われるように 個人個人にあったお好みのお酢を取り入れていくのが今後の健康に対する向き合い方なのだと実感しました。
沖縄県民『あるあるネタ』でした🌺