親の介護と自分の暮らし|沖縄在住50代が感じるリアルとこれからのこと

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50代になって、「介護」という言葉が急に身近になりました。

親が元気なうちは「まだ先のこと」と思っていたのに、気づいたらその「先」が「今」になっていて。しかも、いざ自分のこととして向き合うと、知識があっても、心の準備はなかなかできないものだということを痛感しました。

今回は、私自身の父の介護と見送り、そして現在進行中の母の介護について、リアルな体験を書いてみます。同じように悩んでいる方の、少しでも参考になれば嬉しいです。

15年近く勤めた職場を辞めることになった

父の介護が始まったきっかけは、本人からの体調不良の訴えでした。

最初は「夏バテかな」と軽く考えていたのですが、「頭がずっと重たい」と話すようになり、病院へ通っても特に異常は見つかりませんでした。

原因を探すために、いくつもの医療機関を受診しましたが、なかなかはっきりした原因がわからず、不安な日々が続いていました。——気づけば、職場への電話が何度も入るようになり、休むことが増えていきました。

職場の環境は良く、理解もしてもらっていました。でも「迷惑をかけている」という気持ちは日に日に大きくなって。15年近く勤めた職場でしたが、父の介護に専念するために退職を決めました。

あのとき、本当に正しい選択だったのかは、今でもわかりません。でも、あのときの自分にはそれ以外の選択肢が見えませんでした。

しかし、その後少しずつ状態が悪化し、2ヶ月後には寝込むようになり、ほとんど自力で立てない、食事も取れない状態に。

そこから介護保険の相談を始め、在宅介護へ進むことになりました。

福祉の仕事をしていても、自分のこととなると別の話

私は福祉関係の仕事をしていたので、介護の流れや制度はある程度知っていました。地域包括支援センター、要介護申請、ケアマネジャー、デイサービス——言葉も手続きも、仕事として関わってきたはずのことばかりです。

でも、いざ自分の親のこととなると、まったく違いました。

「知っている」と「当事者として動く」の間には、大きな壁がありました。頭ではわかっていても、心がついていかない。冷静に判断しようとしても、感情が先に来てしまう。それがリアルでした。

父の介護の流れ——一年半の記録

父の介護は、地域の包括支援センターへの相談からスタートしました。そこで介護申請をして、ケアマネジャーさんを決めて、少しずつサービスを使い始めました。

  • まず地域包括支援センターに相談・介護申請
  • ケアマネジャーさんが決まり、ケアプランを一緒に作成
  • デイサービス・訪問看護などの在宅サービスを開始
  • 介護度が上がり、在宅での対応が難しくなり施設入所
  • その後も体調を崩すたびに病院と施設を何度も行き来
  • 最終的に病院で父を看取りました

一年半という時間は、長いようで短かった。父はとても元気な人だったので、このスピードの早さにどうしてもついていけなくて。施設に入ってからも、病院に呼ばれるたびに心臓が縮む思いでした。

見送った後——後悔と涙の日々

父を見送ったあと、しばらくは「もっとこうしてあげればよかった」という後悔ばかりが込み上げてきて、なかなか涙が止まりませんでした。

介護の知識はあっても、「十分にできたか」と問われると、正直わかりません。できることはしたつもりでも、心のどこかに「もっと」という気持ちが残ります。これは、介護を経験した多くの方が感じることではないかと思います。

父のことが少し落ち着いてから、在宅ワークを始めました。仕事を辞めて介護に専念した時間、自分なりに次の生き方を模索していたのだと思います。

束の間の落ち着き——今度は母のこと

父のことが一段落したと思ったら、今度は母が骨折して入退院を繰り返すようになりました。デイサービスや介護用品を使いながら、周りに支えてもらいながら在宅での介護を続けていました。

そして先月、母が脳出血で倒れました。

一時は危険な状態が続きましたが、今はリハビリを開始できるところまで回復してきました。以前の母と同じようにとはいかないかもしれないけれど、一日一日、少しでも元気になってほしいと願っています。

介護を通じて感じたこと・伝えたいこと

父と母、二人の介護を経験してきた中で、感じていることをまとめてみます。

介護は、突然始まるものではなく、少しずつ生活の中に入り込んでくるものでした。
最初は小さな違和感から始まり、「まだ大丈夫」と思っていたことが、気づけば日常を大きく変えていました。

病院、通院、食事、薬、生活の見守り。
一つひとつは小さなことでも、それが積み重なることで、家族の生活や心にも少しずつ影響していきます。

その中で感じたのは、介護は“支える側”も、一人で抱え込んではいけないということです。

「知っている」と「当事者」は違う

仕事で介護に関わっていても、自分の親のこととなると感情が全然違います。だからこそ、一人で抱え込まずに専門家に頼ることが大切です。ケアマネジャーさんや包括センターの方に、どんな小さなことでも相談してください。

みなさん本当に親身になって話を聞いてくださり、相談したことで色々悩んでいた介護の流れが一気に進んだように感じました。
「こんなことまで相談していいのかな」と思うようなことでも、話してみることで道が見えることがあります。

介護は、家族だけで頑張ろうとすると心も体も限界がきてしまいます。
だからこそ、介護は“プロの力を借りることがとても大切なんだ”と、私は強く感じました。

仕事と介護の両立は、本当に難しい

介護離職は社会問題になっていますが、実際に当事者になってみると「続けたくても続けられない」という状況がよくわかります。もし介護と仕事の両立で悩んでいる方がいれば、まず職場に相談することと、使えるサービスを最大限に活用することをおすすめします。

一方で、実際にはまだ社会全体の支援体制が十分に整っているとは言えず、介護をしながら働き続けることの難しさも強く感じました。
急な通院や体調の変化に対応しなければならない場面も多く、職場に気を遣ってしまい、「休みづらい」と感じることも少なくありません。

介護はいつ終わるかわからないからこそ、心身ともに追い詰められてしまう人も多いと思います。
だからこそ、一人で抱え込まず、周囲や制度を頼りながら、自分自身を守ることもとても大切だと感じています。

介護する側の自分も大切に

介護に一生懸命になるほど、自分のことが後回しになります。でも、介護する側が倒れてしまったら元も子もない。罪悪感を感じながらでも、自分が休める時間を意識的に作ることが大切です。

しかし…。
介護をしていると、気を張っている時間が長い分、ふと一人になった瞬間に気持ちが溢れてしまうことがあります。私自身も、介護の合間に車を走らせながら、突然涙が止まらなくなったことが何度もありました。

「頑張らなきゃ」と思えば思うほど、自分の気持ちに蓋をしてしまいがちですが、不安や疲れ、悲しさを感じるのは自然なことなのだと思います。

だからこそ、介護をする側も、自分の心の声を無視せず、少しでも休める時間や気持ちを吐き出せる場所を持つことが大切だと感じています。

後悔は、愛情の裏返し

見送った後に後悔が出てくるのは、それだけ一生懸命だった証拠だと思います。「もっとできたはず」という気持ちは、ずっと寄り添っていた証でもある。

自分を責めすぎないでほしいと、同じ経験をした者として思います。

まとめ

父の介護と見送り、そして現在進行中の母の介護——完全に「答え」が出た話ではなく、今も続いている話です。

でも、同じように介護と向き合っている方に、「一人じゃないよ」と伝えたくて書きました。完璧じゃなくていい、プロの力を借りていい、泣いていい。それだけで十分だと思っています。

このブログで、介護のことも少しずつ書いていけたらと思っています。同じ立場の方と、ゆるくつながれたら嬉しいです🌸

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